Q.法事は何年ごとに勤めますか?

A.満中陰(四十九日)、1周忌(満1年)、3回忌(満2年)、7回忌(満6年)、13回忌(満12年)、17回忌(満16年)、25回忌(満24年)、33回忌(満32年)、50回忌(満49年)で勤めます。
※地域によっては23回忌と27回忌を勤めますが、讃岐の風習では、その間の25回忌で勤めるのが一般的です。ご不明な場合は計算しますので、ご相談ください。

Q.法事のときのロウソクの色について教えてください。

A.当寺では、1周忌までは白、3回忌以降は朱(赤)を推奨しています。
白ロウソクは故人を偲ぶ気持ちから用い、朱(赤)ロウソクは仏さまを慶讃する気持ちで用います。
この他、寺族の結婚式では金ロウソク、寺族の葬儀では銀ロウソクが用いられます。
平常時は白ロウソクを使うため、どうしても準備できない場合は、白ロウソクでも構いません。

Q.満中陰法要は、三ヵ月後になってはいけないと聞きますが?

A.「始終苦が身に付く」という語呂合わせからくる、まったくの迷信です。
このような迷信にまったくの根拠はありませんので、きちんと四十九日を目安にされるべきです。
しかし、残念ながら親戚の中には、その事を気にされる方もおられますので、理由を説明した上で日程を調整されるとよいと思います。

Q.仏花に決まりはありますか?

A.特に決まりはありませんが、ロウソクと同様の考え方で、1周忌までは白や薄めの色を基調とした仏花をいけ、それ以降は濃いめで鮮やかな色の仏花をいけるとよいと思います。
避けたほうがよいと言われる花は、バラなど「棘があるもの」や彼岸花など「毒があるもの」です。

Q.ご本尊の両脇にある筒のようなものは何ですか?

A.華鋲(けびょう)という浄水を入れる仏具です。ここには、樒(しきみ)などの「葉物」を挿します。お花は入れません。
この華鋲が水の荘厳を表現するため、特別に水をお供えする必要はありません。

Q.納骨の時期に決まりはありますか?

A.特に決まりはありませんが、満中陰、百ヶ日、1周忌、3回忌、春秋のお彼岸などを目安にされるとよいと思います。
最も大切なことは、ご遺族の気持ちです。気持ちに踏ん切りがつくまではご自宅に置いていても構いません。納骨の早い、遅いによる違いはありません。

Q.なぜ浄土真宗は『般若心経』をお勤めしないのですか?

A.浄土真宗は、自らの力で空を悟ったり、智慧を磨いて仏に成る道ではなく、阿弥陀さまの願い(本願)に救われていく他力の仏道だからです。
『般若心経』は日本で一番読まれているお経ですが、自らの功徳によって仏を目指す聖道門(自力)の教えになります。一方、浄土真宗は「いずれの行もおよびがたき身」である私たちが、煩悩を抱えたこの身このままで阿弥陀さまの救いにあずかっていく他力の仏道です。したがって、『般若心経』を読んではいけないことはありませんが、それよりも浄土教の伝統である浄土三部経(『仏説無量寿経』『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経』)を重視しますので、『般若心経』については、特別に読む必要がないという考え方です。

Q.普段はどんなお経をあげればよいのでしょうか?

A.『仏説阿弥陀経』、もしくは『正信偈』がお勤めしやすいかと思います。
『正信偈』の節に自信がないという方も多いと思いますが、最初は棒読みでも構いません。また、「時間的に長すぎる」という方は、短めの『讃仏偈』や『重誓偈』(いずれも『仏説無量寿経』の偈文)を読まれてもよいかと思いますし、いよいよ「時間がない」という場合は、お仏壇の前に座って、手を合わせて「南無阿弥陀仏」と数回称えていただくだけでも構いません。できる範囲で構いませんので、毎日続けていただくことが大切です。